引っ越しがうまくいくかどうかは、業者選びにかかっているといってもいいでしょう。
もちろん、少しでも料金の安い業者を選ぶことは重要ですが、あまりそこの部分ばかりにこだわると失敗をすることがあります。
極端に料金の安い業者のなかには、モグリの業者もいるようです。
引越し業者として商売をするためには、国土交通省より認可を受ける必要があるのですが、モグリの業者は無許可で営業をしているわけです。
モグリの業者は、本来であれば引越し業者が加入しているはずの貨物保険にも入れませんので、運搬中に家具を破損してしまったときなどに、補償を受けることができない可能性があります。
料金が安いからとっても、万が一のときを考えた場合、そういったモグリ業者に仕事を依頼するというのは非常にリスクが高いと言えるでしょう。
モグリの業者かどうかを見分けるには、いくつかの方法があります。
まずは、業者が提出してきた見積書を確認してみてください。
正式な引越し業者であれば、見積書のどこかに必ず認可番号が書かれているはずです。
もし、見積書のなかにそういった番号が見当たらない場合には、モグリの業者である可能性が高くなります。
もう一つ、モグリの業者かどうかを見分ける方法があります。
それは、トラックのナンバープレートを確認する方法です。
正式に許可を受けた業者のナンバープレートは緑色ですが、許可を受けていない業者のナンバープレートは白色です。
一般に、モグリ業者のことを「白ナンバー」と呼ぶのは、そういった理由があるからです。
また、モグリの業者と呼んでいいのかどうか分かりませんが、便利屋に引っ越しの業務を依頼するときにも注意が必要です。
なぜなら、便利屋は引っ越しの業務をメインで行っているわけではないので、多くの場合国土交通省の許可を受けていません。
そのため、荷造りや荷物の搬出及び搬入などを行うことは特に問題ありませんが、お客の荷物をトラックで運搬することは違法になってしまうのです。
そのため、荷物の運搬そのものは、自分でトラックをレンタルしてきて運ぶか、便利屋とは別途で運送業者に依頼をする必要がでてきます。
もし、便利屋に引越しを依頼するときには、すべての作業をお願いするのではなく、あくまでも引っ越しの補助的な作業をしてもらうと考えるようにしましょう。